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「カブアンド」は本当にお得?危険性やデメリットも知ろう!

この記事は約6分で読めます。
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最近、注目を集めている非上場株式を活用したサービス「カブアンド」。

2024年11月20日からサービスを開始予定です。

非上場企業への投資機会として期待されていますが、
利用する前に知っておくべきリスクデメリットについて、詳しく解説していきます。

今回は、

  • 「カブアンド」のリスクとデメリットについて
  • 非上場株式取引の注意点について

カブアンドを利用する上で注意すべき主要なポイントについて解説していきます。

カブアンドの概要に関しては、以下の記事にまとめていますので、
こちらもぜひご覧いただくことをオススメいたします。

以下の内容は「カブアンド」に限った話ではなく、
非上場株式への投資全般に言えることです。

非上場株式への投資そのものが一般的には行いにくいため、そのリスクを知らない人も多いのが現状だと思います。

以下のリスクを把握した上で、「カブアンド」をはじめ、非上場株式への投資をするかどうかご自身で判断するヒントにしていただければ幸いです。

〈リスク1〉流動性の壁

非上場株式の最大の特徴は、その低い流動性です。

つまり、「売りたい!時に売れない」ということが起き得ます。

上場株式とは異なり、以下のような問題点があります。

  • 持っている株式の売買が極めて困難
  • 希望のタイミングで現金化できない
  • 急な資金需要に対応できない
  • 買い手が見つかるまでに長期間かかるリスクがある

〈リスク2〉価格の不透明性

非上場株式ということは、市場価格がありません。

持っている株式が「いくらくらいなのか」ということを見極めるのが非常に難しくなります。

  • 市場価格が存在しないため、適正価格の算定が困難
  • 取引価格の相場観が持ちにくい
  • 売り手と買い手の価格交渉プロセスが不透明

〈リスク3〉高いビジネスリスク

非上場企業への投資には、以下のようなリスクが伴います。

  • 事業失敗や倒産のリスクが相対的に高い
  • 配当や株主優待が期待できない場合が多い
  • 最悪の場合、投資資金が回収不能になることも

〈リスク4〉情報開示の限界

非上場企業の情報開示には限界があります。

  • 法定開示義務が上場企業に比べて限定的
  • 経営状況の正確な把握が困難
  • 投資判断に必要な情報が不足しがち

株式投資をするべきかどうかの判断をしたくても、
その判断材料としての情報が少ないということです。

そのため、その株式を持っていることで得られることの予測も難しくなります。

〈リスク5〉法的リスクへの注意

株式譲渡に関する法的な制限も要注意です。

  • 定款による譲渡制限の可能性
  • 取締役会承認が必要なケース
  • 各種法規制への抵触リスク
定款(ていかん)

会社を設立する際に作成する書類。

会社や組織の運営に関する根本規則を定めたものです。

実際「カブアンド」のサービス利用者に付与される株式は、
カブアンド種類株式」であり、譲渡制限があるとなっています。

※詳しくは新株式発行届出目論見書を参照してみてくだい。

〈リスク6〉詐欺・不正取引にご用心

オンラインプラットフォームならではのリスクも存在します。

  • なりすましや虚偽情報による詐欺
  • 架空企業や架空株式の販売の可能性
  • マネーロンダリング等への悪用リスク

「カブアンド」は前澤友作社長が創設したサービスのため、あり得ないと信じたいですが、
ポンジスキームのような詐欺手法によって資金を集めている可能性もゼロではありません。

ポンジスキーム

投資詐欺の一つで、「出資金詐欺」と呼ばれる詐欺手法です。

高利回りの配当を謳い、はじめは実際に高い配当金を分配しているように見せますが、
実際は出資金を運用しているわけではなく、集めた出資金を右から左へと支払っているだけに過ぎません。
他の投資家から受け取った出資金を、運用益が出たかのように偽り、配当金として支払うというものです。

ある程度、資金が集まったら、連絡が取れなくなったり、破綻したりと
お金と共に姿を消すという手法のことです。

人を疑うことは気分の良いものではありませんが、
このような詐欺のリスクがあることも考慮すべき点の一つであることは間違いありません。

〈リスク7〉システムリスク

オンラインサービスとして以下のリスクがあります。

  • 取引システムの不具合
  • セキュリティ上の脆弱性
  • 個人情報漏洩の可能性

これは非上場株式の投資のリスクというよりは
「カブアンド」を利用するリスクと言えます。

もちろんこれも「カブアンド」に限った話ではありません。

〈リスク8〉規制リスク

将来的な規制変更のリスクも考慮が必要です。

  • 法規制の変更による影響
  • 取引規制の強化の可能性
  • コンプライアンス対応コストの増加

こちらに関しては、サービスが開始になってからの反響によっても変わってくる内容です。

考え過ぎも良くありませんが、リスクの一つとして把握しておいてほしいものです。

〈リスク9〉提供サービスの質

最後に、カブアンド特有の注意点ですが、
利用するサービス(電気、ガス、モバイル、ネット回線、レンタルウォーターサーバー、ふるさと納税)の質を考えなくてはなりません。

未上場株式が手に入るとは言え、例えば

  • 「毎月の電気料金が1,000円高くなる」
  • 「本当は要らないけど、ウォーターサーバーを契約する」

のような状況にならないように気をつけなければなりません。

特に、本ブログ執筆時点(11月19日)で、まだ提供サービスの詳細が明らかになっていません。

まとめ:慎重な投資判断を

今回は、

  • 「カブアンド」のリスクとデメリットについて
  • 非上場株式取引の注意点について

についてお話してきました。

カブアンドは、非上場企業への投資機会を提供する革新的なサービスです。

個人的に、カブアンドの理念である「国民総株主」という想いに関しては大賛成です。

しかし、上記のようなリスクデメリットが存在します。

利用を検討する際は、これらのリスクを十分に理解し、
ご自身で以下のカブアンドのサイトなどをしっかりと読み込んだ上で、
自己責任の下、慎重に投資判断を行うことが重要です。

株がもらえるカブアンド | KABU&
サービスを使った分だけ株がもらえるカブアンド。11月20日からはじまります!電気・ガス・モバイル通信・ネット回線・ウォーターサーバー・ふるさと納税。これらカブアンドに切り替えるだけで、カブアンドの未公開株がもらえます。

特に、以下のポイントに注意を払うことをオススメします。

  1. 投資可能な金額の見極め
  2. 長期的な投資視点の保持
  3. 徹底的な事前調査
  4. リスク分散の検討
  5. 専門家への相談

非上場株式投資は、高いリターンの可能性がある一方で、相応のリスクも伴います。
自身の投資経験や資金力に応じて、適切な投資判断を心がけましょう。

サービスの詳細がオープンになり、オススメできるかできないかを判断できるようになったら、
改めて本ブログで紹介・説明していこうと思います。


今回の内容が、みなさんのお役に少しでも立てていれば幸いです!
「参考になった」「ためになった」という人は
ぜひ周りの友だち、家族などに教えてあげてください!

また、取り扱ってほしい話題やキーワードなどがあれば、
あまり関係なさそうな分野でも
個人的にも勉強になりますので、是非コメントしてください。

みなさんのコメントなどお待ちしております!

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