みなさんは「神様」と聞くと、何を思い浮かべるでしょうか?
- イエス・キリスト
- 教会
- 神社
- 非現実的・空想
- ギリシア神話・ローマ神話
神様と聞くと、宗教のイメージが強く、
日本に住む人たちにとっては、あまり馴染みがないものと思っている人も少ないと思います。
しかし実は、神様は日本にとってはとても身近なものなのです。
そこで今回は、
- 日本での神様とはどういう存在なのか
- 日本神話が書かれている『古事記』ってどういうものなのか
について話していきます。
日本にとっての神様って?
日本という国は、その気候の影響が大きく、さまざまな自然現象と共に暮らしてきました。
台風、地震、噴火はもちろん、四季がハッキリしているがゆえに
季節の変化も感じることができます。
何より稲作が始まったことで、自然の力を利用しながら
先人たちはは、自然と共に生きてきました。
だからこそ、恵みを与えてくれる自然のありがたみも、
すべてを破壊し抵抗など全くできない自然の怖さも身をもって経験してきた訳です。
その経験から、日本では
この世にあるものすべてに神が宿っていると考え、
畏敬の念を込めて、それらを「八百万の神」と呼ぶようになりました。
「八百万」とは、800万という数ではなく、
「数が極めて多い」という意味です。
例えば…火の神、山の神、水の神、太陽の神、風の神、田んぼの神など
まさに数えきれないほどの神様が、どこにでもいるという訳です。
日本の神様は、実はそばで見守ってくれている存在なんですね。
『古事記こじき』って何?
神様が登場してくる物語のことを「神話」と言います。
有名な神話を挙げると…
- ギリシア神話
- ローマ神話
- 北欧神話
- エジプト神話
- インド神話
がありますが、世界各地に神話は存在します。
もちろん日本にも神話はあるんです。
神話は、書物になっているものだけではありません。
文字に残すのではなく、口伝、つまり言葉で伝えたものもいっぱいあります。
そして、神話がまだ書物として文字で残っていなかった時代に、
日本各地で言い伝えられていた日本神話を最初に書物としてまとめたものが『古事記』です。
『古事記』の編纂について
今から約1300年ほど前に、当時の天皇である天武天皇が
ものすごい記憶力を持っているとして有名だった稗田阿礼に命じて
日本各地の神話をまとめさせました。
そしてその後、元明天皇が太 安万侶に
稗田阿礼の跡を引き継いぐように命じて、
西暦712年(※諸説あり)に『古事記』が完成しました。
『古事記』は上巻・中巻・下巻の全3巻の構成になっています。
『古事記』の内容
内容としては、日本の成り立ちと天皇家の歴史をまとめてあります。
書物なので、言葉を文字にして書かれているのですが、
その際に、日本の言葉である「大和言葉」を
中国の文字である「漢字」を使って書き残しています。
編纂を命じたのが天皇であり、その天皇一族についてまとめたということは
「天皇家は神の子孫だ」と世間に天皇家の力を見せつける目的も間違いなくあったことでしょう。
そのため『古事記』の内容がどこまで正確なものなのかは、判断が難しいのが正直なところです。
しかしながら、日本という国がどう成り立ってきたのか、
今の日本のルーツを知る上では非常に面白い話であることは間違いありません。
まとめ
今回は
- 日本での神様とはどういう存在なのか
- 日本神話が書かれている『古事記』ってどういうものなのか
についてお話してきました。
「日本神話って面白そう!」となった方がいてくれたらとても嬉しいです。
今後、どんどん日本神話などについてもまとめていきます。
お楽しみに!
今回の内容が、みなさんのお役に少しでも立てていれば幸いです!
「参考になった」「ためになった」という人は
ぜひ周りの友だち、家族などに教えてあげてください!
《オススメの日本神話の本》
可愛いイラストが多く、説明も非常にわかりやすいです。
『古事記』のストーリーはもちろん、各神様についても詳しく解説してくれています!
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