エゴグラムの結果のグラフには、
CP・NP・A・FC・AC
という5つの項目が書いてあります。
このアルファベットの意味を今回は説明していこうと思います。
今回は、その後半!
- エゴグラムで出てくる5つの自我状態のうち
「A」「FC」「AC」の特徴とは?
についてお話していきます!
特徴については、
ポジティブな側面とネガティブな側面の両方に触れながら説明していきます
前半として「CP」と「NP」は
こちらの記事で説明しています。
この前半をご覧になってから読み進めると、よく理解していただけます。
また、「5つの自我状態すべてをまとめて確認したい!」
という方は、こちらの記事をご覧ください。
一覧表も使いながら、説明しています。
5つの自我状態の特徴とは?
Aとは
【A】はAdultの頭文字で、「大人」という意味です。
特徴としては、
- 客観的な事実(統計、データ)を基に、物事を判断する
- 感情に振り回されない
- 合理的・論理的で冷静
有名人で例えると…
ネット掲示板「2ちゃんねる」の創設者の「ひろゆき」さん
を思い浮かべてもうらうと、イメージしやすいです。
もちろん「ひろゆき」さんがどういう方なのか、直接お会いしたことがあるわけではないので、
あくまでTVやSNSでお話されている姿を拝見しての勝手なイメージです。笑
Aのポジティブな側面
- 情報の収集・分析が得意
- 自分・他人・物事に対して、客観的・現実的に理解し、判断できる
- 計算すること・⼯夫することが得意
感情に惑わされることなく、冷静な対応ができる、まさに大人な特徴ですね!
では、ネガティブな側面はどういうものがあるでしょうか?
Aのネガティブな側面
- 冷たい
- ⼈情・思いやりに欠ける
- ⼈の気持ちより事実を優先
あくまで客観的な情報を基にしているので、
相手の気持ちを思いやることが苦手な部分といえます。
では、これらの特徴がある【A】がエゴグラムにおいて
高かったり低かったりした場合はどのように解釈できるのかを見ていきましょう!
Aの得点が高い人
- 頭脳明晰
- 理性的
- 冷静に物事を分析・判断できる
- 落ち着きがあり、クール
- 計算⾼く理屈っぽい
- 打算的で冷たい
- ⾯⽩みにかける印象も
このAの特徴が度を越してしまうと…
「機械⼈間」「冷たい⼈」というイメージを持たれる可能性があります。
Aの得点が低い人
- 主観的・直感的に考える
- 計画性がなく、場当たり的な判断・⾏動をする傾向
- 感情に振り回されやすい
自分の感覚を重視したり、他人の顔色をうかがったりします。
また、臨機応変な対応力があるとも言えますが、
行き当たりばったりな対応をしがちとも言えます
FCとは
【FC】はFree Childの省略で、「自由奔放な子ども」という意味です。
特徴としては、
- 本能的・感覚的・創造的
- 正直な感情表現をする
- 「快楽・好き」を求めるが、「苦痛・不快」を避ける
- ⾃分を解放して楽しむことができる
「わんぱくな子どもっぽさ」がまさにFCの特徴です。
大人になった方でも、遊ぶ時はもちろん、仕事の時でさえ
「子ども心」が疼くことはありませんか?
童心に帰ったという感覚の時は、
このFCが活き活きしている時といえるでしょう!
FCのポジティブな側面
- ⾃由奔放
- 明るい
- 創造的
- 直感的
- 好奇⼼旺盛
- 天真爛漫
子どもっぽさの中でも、元気で明るいハツラツとしたイメージです!
もちろん良い側面だけではありません。
ネガティブな側面はどういうものがあるでしょうか?
FCのネガティブな側面
- ⾃⼰中⼼的
- 本能的
- 衝動的
- わがまま
実年齢も子どもなら、このような特徴が表れても「子どもだから」で済みます。
しかし、もし実年齢は大人なのにFCが強く出てしまったら…
周りの人は大変ですね。
では、これらの特徴がある【FC】がエゴグラムにおいて
高かったり低かったりした場合はどのように解釈できるのかを見ていきましょう!
FCの得点が高い人
- 明るく活動的
- ⾼い創造⼒を持つ
- 周囲を楽しませることができる
- 時・場所をわきまえず、はしゃぎすぎる
- ⾃⼰中⼼的
- 調⼦に乗りやすい
このFCの特徴が度を越してしまうと…
「わがまま」「軽率な人」というイメージを持たれる可能性があります。
FCの得点が低い人
- 素直で⼤⼈しい
- 無気⼒・積極性に⽋けている
- 表情の変化に乏しい
大人しいという印象の一方で、
周りから「無関心なのかな」と積極性がないと思われてしまうこともあります。
また、「何を考えているかわからない」と言われるタイプともいえます。
ACとは
【AC】はAdapted Childの省略で、「順応した子ども」という意味です。
特徴としては、
- ⾃分の気持ちを抑え、その場の状況を読み取り周囲に合わせようとする
- 親など周りの期待に応えようとする
- 協調性がある
- 忍耐強い
- 嫌なことを嫌と⾔えない
- 簡単に妥協する
- ⾃分の気持ちを抑えすぎて、ストレスを溜め込む
「自分のこと」<「周りのこと」
のように、自分に対する優先度が低いことが特徴的です。
ACのポジティブな側面
- 素直
- 協調性がある
- 適応力がある
- 他⼈を信頼している
グループにいると、自然とバランスをとってくれるタイプですね!
では、ネガティブな側面はどういうものがあるでしょうか?
ACのネガティブな側面
- ⾃信がなく、自分を責める傾向が強い
- 主体性がなく、依存的
- 黙って⾃分の殻に閉じこもる
- ひねくれる
自分の軸をしっかり持つことの実感があまりなく、
それに伴って、自分への評価が下がってしまいがちになる特徴があります。
では、これらの特徴がある【AC】がエゴグラムにおいて
高かったり低かったりした場合はどのように解釈できるのかを見ていきましょう!
ACの得点が高い人
- 周囲の期待に応えようと、従順で協調性が⾼い
- 受⾝的
- 慎重
- 我慢強い
- 主体性がなく消極的
- 不安感・依存⼼が強い
- 屈折した反抗⼼を持つ
いわゆる「優等生」「いい子」という特徴です。
いい面だけではなく、
周りに合わせるがゆえに我慢することも多いので、
心の内には負の感情が蓄積されている可能性もあります。
このACの特徴が度を越してしまうと…
「根暗な人」というイメージを持たれる可能性があります。
ACの得点が低い人
- ⾃分をしっかり持っている
- 周囲と協調できず、思いのまま(独善的)⾏動する
- 反抗的な態度をとる
- ひねくれた天邪鬼な人になりやすい
自分の軸がしっかりしている反面、
他人のことを気にかけないので、
偉そうな態度で周りに接してしまうこともあります。
まとめ
今回は
- エゴグラムで出てくる5つの自我状態のうち
「A」「FC」「AC」の特徴とは?
についてお話してきました。
エゴグラムの基礎となる交流分析については、こちらの記事で説明しています。
また、以下の記事では
5つの自我状態をすべてまとめ、
一覧表も使いながら説明しています。
今回の内容が、みなさんのお役に少しでも立てていれば幸いです!
「参考になった」「ためになった」という人は
ぜひ周りの友だち、家族などに教えてあげてください!
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