イメージしてみてください!
「恋は盲目」とも言いますから、普段と違うキャラになっている人も少ないでしょう。
では次に、
中にはトラウマがあり、異常に萎縮してしまう人もいるでしょう。
最後に、
以上3つのパターンを想像してもらいましたが、
誰に対しても同じ態度・スタンスで接している人は、そんなに多くないでしょう。
当たり前に感じますが、つまり人は、相手に合わせて色々なキャラクターを使い分けていると言えます。
この考え方を理論としてまとめたものの一つが交流分析です。
そこで今回は、
- 「交流分析」とは何か?
- 「5つの自我状態」の種類は何があるのか?
という点についてお話していきます!
「交流分析」とは?
交流分析は、アメリカの精神科医であるエリック・バーン(Eric Berne)が提唱した理論であり、心理療法です。
人間関係の問題は、多くの人を悩ませています。
バーンは、まさにその人間関係の悩みに焦点を当てた人です。
「人間関係が上手くいき、円滑にコミュニケーションをとることができれば、
人々の悩みの多くは解消できる!」と考え、交流分析を創り出しました。
バーンが確立した交流分析によって、
自分自身の人間関係やコミュニケーションの取り方の癖を知ることができます。
つまり交流分析は、対人関係の問題・悩みを解消し、
そして問題が起きることを事前に回避することもできる心理療法です。
自我状態とは?
交流分析では「自我状態」という概念を使います。
自我状態とは、他者と関わるときの思考・感情・行動の癖のことを指します。
この自我状態を把握することで、自分の性格や対人関係の癖を知ることができます。
※「自我」というキーワードについては以下のページで詳しく説明しています。
より理解が深まると思いますので、興味のある人は是非ご覧ください!
それでは次に、この「自我状態」を詳しく説明していきます。
5つの自我状態(5つのキャラクター)
交流分析では、他者と関わるときの癖を自我状態とし、
【P・A・C】の3種類のカテゴリーに分けます。
だんご三兄弟みたいですね!
この3つの自我状態のどこが強く出るかによって、
その人の他者と関わる時の特徴が表れていると考えます。
つまり、
・Pの自我状態をよく使う
・Aの自我状態をよく使う
・Cの自我状態をよく使う
この3つの自我状態の使い方の癖=その人の特徴になります。
そして、交流分析ではこの3つのうち、
【P】と【C】がさらに2つずつに分かれて、
合計で5つの自我状態でその人の特徴を掴もうとします。
それでは、この5つの自我状態(キャラクター)について詳しく説明していきます。
【P】Parent(親)
【P】はParentの頭文字であり、「親」を意味します。
つまり、Pとは
幼い頃から自分を育ててきた「親」、
あるいはその役割を担った人から受け継いだ思考・感情・行動のことです。
そして、この【P】はさらに
- CP(批判的な親)
- NP(養護的な親)
の2つに分けます。
CP(Critical Parent) 批判的な親
【CP】はCritical Parentの省略で、「批判的な親」という意味です。
各家庭の文化や雰囲気にもよりますが、
一般的な父親像としての特徴を持っています。
NP(Nurturing Parent) 養護的な親
【NP】はNurturing Parentの省略で、「養護的な親」という意味です。
こちらも、各家庭の文化や雰囲気にもよりますが、
母性的な特徴といえるものです。
【A】Adult(大人)
【A】はAdultの頭文字で、「大人・成人」を表しています。
仕事での情報交換や、お客さんと店員さんのやりとりなどで
この【A】の自我状態が活躍することが多いです。
有名人で言うと、
2ちゃんねる創設者の「ひろゆきさん」が、
ディベート時に、客観性を重視して話をしている姿を
イメージしてもらうと分かりやすいかもしれません。
【C】Child(子ども)
【C】はChildの頭文字であり、「子ども」を意味します。
つまり、Cとは
生まれもった本能的な直観や情緒や
子どもの頃に身につけた行動様式・感情が現れる思考・感情・行動のことです。
そして、この【C】はさらに
- FC(自由奔放な子ども)
- AC(順応した子ども)
の2つに分けます。
FC(Free Child) 自由奔放な子ども
【FC】はFree Childの省略で、「自由奔放な子ども」を意味しています。
まさに「子どもっぽい」部分のことです。
ただ、あなたが「子どもっぽい人です」と言いたいのではなく、
大人であっても「子ども心」は持っています。
例えば、友人と楽しみにしていたディズニーランドに遊びに行った時、
エントランスを通り、夢の国に入国するとテンションが上がって、
「遊ぶぞ〜!」となりますよね!
このワクワクしている時【FC】が顔を出していると考えることができます。
AC(Adapted Child) 順応した子ども
【AC】はAdapted Childの省略で、「順応した子ども」を意味しています。
いわゆる「いい子」のような特徴を持っています。
自分のやりたいこと・好きなことより、
親などの周りの期待や要求に応えることを優先します。
この【AC】が強すぎる人は、
自分の気持ちを抑えすぎて、ストレスを溜め込んでいる可能性もあります。
まとめ
今回は
- 「交流分析」とは何か?
- 「5つの自我状態」の種類は何があるのか?
についてお話してきました。
今回は、5つの自我状態の概要を説明しただけなので、
「実際に自分はどの自我状態をよく使っているんだろ?」と気になった人もいるでしょう。
なので、交流分析では、自分の自我状態を知るための方法があります。
それがエゴグラムです。
エゴグラムに関しては別の投稿で説明しているので、是非そちらもご覧ください。
また実は、
この5つの自我状態の考え方は、自分を理解するためだけではなく、
他人との関係性を円滑にするためにもとても役立ちます!
それについては、こちらで解説しております。
今回の内容が、みなさんのお役に少しでも立てていれば幸いです!
「参考になった」「ためになった」という人は
ぜひ周りの友だち、家族などに教えてあげてください!
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